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春休み(2週目)

今週も部屋に篭ってエッセイを書いた。予定通り2本目を終了。前回のはあまり頭を使わなかったけれど、今回はちょっと悩んだ。今回のテーマは、台湾と香港の民主化の要因と障害。もちろん、民主化というのは、いろんな要素が絡み合ってできるんだけど、チューターのピーターは、要因とそれぞれ一つ選んで議論をさせるというのが好きなようなので、一つを選ぶってのが難しかった。それに台湾と香港を比較しなかればいけなかったので、議論の方法も統一させる必要があって、知恵を絞った。台湾は、70年代から蒋経国が党内の台湾化というのを始めて、李登輝という本省人のリーダー生み出して、さらに李登輝が体制内の非主流派をうまくなだめて民主化を成功させた。かたや香港は、もちろん、主権を受ける中国の意向が強いんだけど、住民の中でも長い植民地政策の過程で生まれた商人が体制側とつるんでしまったことによって、今のような制限選挙ができたようだ。結局、アジアでは国の力が民主化に影響してるって方向でまとめたけど、まあ、いまさらながらに、我々が享受している民主主義が、貴重なものであると認識して、なかなか今回のテーマはおもしろかった。それにしても、こう篭ってばかりいると、精神状態もおかしくなってしまう。ほとんど会話はパソコンを通じてなので声を出していない。もう授業もないので、あと一本書き上げると後は卒論だけど、あと半年どうしようかと思うねえ。勉強しなければいけないのは分かっているけど、なんか娯楽も欲しいものだ。ということで、フラットメイトとの旅行も計画中。
と、思ったら、前の職場の先輩からメールが来てた。某大学院で助教授をされるとのこと。ひとつ上の先輩なんだけど、歳は確か同じだ。うーん、すごいなあ。2年前から研究会を開いてコネクションを作っていたらしい。自分は何やってのかなあと、少し落ち込みましたが、まあ、なるようになれだ。
残るは、理論一本。これはさすがに1週間で書き上げることはできないが、なんとか早めに仕上げたいものだ。うー、誰かと喋りたい。
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by otschan | 2005-03-29 01:20 |

春休み(1週目)

今回の課題は、エッセイ3本X5000字! 
後に残すのが嫌な性分なので、春休みに入ってから篭ってエッセイを書いていた。今週は薬もよく効いて不眠症の心配はなくなったので、エッセイに集中できた。でも、毎日10時間近く寝ていたので、これはこれで問題だったけれど。集中力が維持できたおかげで、なんとか一本書き上げた(「アセアン地域フォーラムと日本の役割」)。先生の指定した文献とかがよかった生もあるかもしれない。理論とは違ってすいすい読めたので、あっという間に仕上がった。スタイルも論文らしく仕上がったし、なんとか右よりのファーストドラフトを真ん中よりにも仕上げてみた。結構自分では満足いく出来だった。
この勢いで、次のエッセイ(「台湾と香港の民主化」)もと思っていたのだが、先生指定の論文が退屈でどうも先に進まない。どうもこの先生は、変わった記事が好きなようだ。両国の民主化は最近の出来事が重要なので、古い文献ばかりなのも難点だ。なんとか3月中には形にしたいものだが。

ところで、今週は、前回書いたリサーチエッセイの結果が帰ってきた。結果は、合格!やれやれ。それにしても、今回のコメントには笑ってしまった。ひねくれものの僕は先生に真っ向から挑戦する内容を書いてしまったのだが、その反応が好対照だった。ピーターは、僕の仮説(高度成長は民間主導によるものだった)を挑戦的でおもしろいと評価してくれて、63という高得点をくれた。出来がよくなかったのに、優しい先生である。かたやクリスの方(「日本のナショナリズムと東アジアへの影響」)は、ユニークでおもしろいと書いてくれたものの、「右よりのオピニオンリーダーに影響されすぎてて、東アジアに対する影響があまり書かれてない」ので高い点数はあげられないということだった。北朝鮮に対するナショナリズムの高揚が、軍事的なものへと移っているというのが彼の言い分なのだが、僕はそう見てなかったので(憲法改正等は対米関係に起因するというのが僕の考え)、どうしても書けなかった。前にも書いたが、この先生は、日本のナショナリズムは、危険で、アジアに悪影響を及ぼしているということを書いて欲しかったようで、2回ほど相談に行ったけど、納得してくれなかったようだ。笑ったのは、「自分の意見と違っていても現実を直視しないといけない」とコメントされていたことだ。僕らの見ている現実は違っているんだということが理解できないらしい。まあ、先生といがみあっても得なことはないので、今回はまるく納めたつもりだ。それにしても、日本のことを書くと、どうしても戦争のことに触れないといけない気がして、まるでエッセイが反省文みたいになってしまうのは気が重い。

次のエッセイは、構想が浮かばないなあ。なんとか、明日からは、書きはじめたいが・・・。
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by otschan | 2005-03-21 06:58 |

10週目:春学期終了!

しばらく篭ってエッセイを書いていたが、今日は乗らないので、ブログでも更新してみる。
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この週は、20週間にわたった、セミナーが終了した週だった。これで、クラスの皆と毎週顔を合わすのも終わりかと思うと少しさみしい気もするが、正直終わってほっとしている。毎週のリーディングの課題は結構負担だったし、評価の対象にならないセミナーは、ヒアリングの練習みたいになっていた。1学期は、がんばって発言もしたけど、今学期はあまり発言する気もおきなくなってしまった。お金がもったいない気もしたけど、がんばる気力が足りなかった。以下は、セミナーの評価。

理論:これは最後まで本当にわからなかった。何がわからないかと言うと、なんのために理論があるのかわからなかった。理論は混沌とした現実世界の理解を深めるためになんらかの法則性を見出して、現実を解釈したり、将来予測をするための道具だというのが僕の理解だけど、ここでやった理論は、全然現実世界は出てこないし、逆に現実世界の話はと問題提起すると無視される有様だった。なんだか、あっちの世界でごちゃごちゃ難しいことを言っているという風にしかとれなかった。でも、なんと、最後の授業でエリオットが、課題論文の解説をしてくれて、これは本当によくわかった。最初から、こういう風にしてくれればよかったのに。でも、簡単なことをなんで、あんなに難しい言葉で語ろうとするのだろう。理論重視は英国アカデミズムの特徴らしいけど、アメリカのプラグマティズムに対抗して自分の職域を確保しているんだろうなあ。

アジア太平洋:クリスは、日本人の奥さんがいて、日本びいきで、すごく評判のいい先生ということで、楽しみにしていたのだが、授業中は、日本の過去の戦争をよくして、居心地はあんまりよくなかった。どうやら左よりの先生らしく、中国には優しかったなあ。まあ、クラスに5人も中国人がいれば、そうなるのかもしれないけれど。授業の内容は簡単だったし、中国オリンピックの際に、台湾独立宣言をした場合のシュミレーションなんかやったりして、理論の先生なんかに比べてよく工夫してたと思う。僕の発言は、右寄りで、中国人学生の反感を買っていたようなので、2学期はおとなしくしていた。この先生と仲良くなるかが、PHDへ行けるかどうかの鍵を握っていたような気もするので、まあ、もともとこの学校とは相性が悪かったのだろう。主義主張だけは、お互い譲れないもんね。

アジア開発:10カ国語以上も理解するというピーターは、東欧政治からアジア経済へと興味が移って今の教科を担当しているのだが、毎回1時間近く独演するという博学ぶりを見せていた。毎回リーディングについて、グループで発表するという課題はきつかったけど、この先生のレクチャーは楽しみにしていた。ほとんど発言する機会はなかったけれど、年齢不詳の謎のスコットランド人(態度が超でかい)との白熱したやりとりはおもしろかった。皆もそう思っていたんだろう。最後の日は、皆でスコッチをプレゼントした。でも他の国は知らないけれど、日本の高度成長が、国主導によるものだという解説は、少し古い気がした。タイのお米を食べないのも日本が保守的だからだと言っていたし。米の味が違うだけなんだけどねえ。

セミナーも終わったことで、金曜日は、プレセショナルのいつもの仲間で、パーティをした。今回はセリーナの当番で、台湾料理を堪能した。前日から仕込んだようで、餃子なんかは皮まで手作りという贅沢な食事だった。大根ケーキや、醤油で煮た卵、ビーフンや、マーボー豆腐など日本人なじみの料理がたくさん出ていて、よくがんばったなあと思った。
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by otschan | 2005-03-21 06:30 |

9週目:再びエッセイについて

まだまだ風も強く寒い日が続くか、晴れの日もちらほらでてきた。この学校の先輩が言っていたが、緯度が高いイギリスでは、光の入り方が違うのか、晴れの日は多少寒くても本当に気持ちがいい。今日は、ひさしぶりにテスコまで買い物に行った(歩いて15分程)。
今週前半は薬の量を半分に減らしたため、不眠症が一時再発して困ったが、今はとりすぎるほどの睡眠を満喫している。なんとなく、罪の意識を感じてしまうが、あまり深刻に捉えずに自然体でいきたい。

今週のイベントは、月曜日のタイ・ナイト。これは例の津波災害のチャリティも兼ねてのイベントだった。なかなか司会もうまく、タイの料理や、タイの伝統的な踊りあり、ムエタイのショーあり、カラオケ大会ありのイベントは9ポンドと少し高かったが、大変楽しめた。アンダーグラジュエートで来ている連中は本当に英語もうまく、なかなかレベルの高い人が来てるんだなあと思ってしまった。

授業の方は、水曜日に最後のプレゼンもまあまあうまく行き、いよいよエッセイに向けてエンジンをかけ始めなければいけなくなってきた。今週は、そのエッセイの文献集めをとりあえずひととおり終えた。リーディングもそれなりにしているが、理論的なところには、読解力が追いつかず、苦戦している。

さて、そのエッセイだが、セリーナに彼女の答案を見せてもらった。最初の感想は思ったよりよく書けていたというものだ。彼女の答案の良いところは、いろんな文献の引用がうまく入っていて、なんとなく普通のエッセイらしい形に仕上がっていたことだ。まあ、予想通り、マルキシズムについて、褒めちぎるというエッセイになっており、これが好印象を与えたことは間違いない。しかしながら、よく難解な理論を理解してきれいなエッセイに仕上げたものだ。普段はサボってるけど、本気を出せばこんなエッセイが書けるというのは、たいしたものだと思った。けれでも、この学校の評価方法にも不満を覚えたのも事実だ。はっきり言って彼女の論文は頭を使って書いてはいない。いろんな学者がマルキシズムについて、評価していることろ寄せ集めたに過ぎない。通常イギリス式の論文には、アーギュメントと言って、反対意見とそれに対する再反論を展開させるというのがパターンになっているのだが、彼女の場合、反対意見はマルキシズムについて致命的なところを突いてないし、それに対するマルキシズム側の反論もでもこういういいところもあるから程度で、議論にはなっていないのだ。結論にいたっては、旧来の国際関係論と違った観点を持ち込んだという程度で、なんだそりゃと思わずにはいられない。この程度の論文が評価を受けるというのは、明らかに僕の戦略ミスであった。これにはいろいろ、理由があって、実はプレセショナルの時に、君のエッセイはオリジナリティがあってよろしいといわれてのに気をよくして、その路線で書いてしまったことだ。学者の論文に引きずられずに事実をその証拠として用いれば、よりオリジナリティは出やすい。その時、僕はセリーナのエッセイについて、自分のメッセージがないとか、これでは、単なる知識の寄せ集めだと言っていたのだが、僕の方が勘違いしていたようだ。おそらく、エッセイに頭を使う必要はない(65以上を目指すのであればまた違うのだろうが)のだろう。要は関係のある箇所をうまく引用して、議論らしく展開をして、やや左よりに仕上げれば60はとれるのだと思う。しかしながら、これは言うは易しである。リーディング能力にいまひとつ欠ける僕は、学者連中の論文に非常にてこずっている。実際世界とかけ離れたところで、みんなコスモポリタンにならないといけないとか言っている奴は、具体策を提示してみろとつい反発してしまうのだ。次回は、これを教訓に左路線で書いてみたいと思うが、これで点数が上がったら大笑いだなあ。でも、本当に後がないので、がんばらないといけない。集中力、集中力。
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by otschan | 2005-03-07 00:16 | こもごも