2004年 07月 29日 ( 1 )

二人だけの同窓会

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昨日、高校の同級生Aと池袋で飲んだ。Aと会うのも池袋に行くのも実に4年ぶりだ。ほとんだが地元で就職しているせいもあるが、そもそもうちは男子校だったから同窓会を企画したいと思う奴もいなくて、ほとんどは音信不通だ。その中でAは時々連絡を取り合っている唯一の高校時代の旧友である。久しぶりに会ったAは、スティング風のかつての面影は薄れ、日焼けした蟹江敬三へになっていた。

近くのお好み焼きで軽く腹ごしらえした後、彼の隠れ家なるところへ案内してもらった。ソープ街の一角の地下にその店はあった。階段を下りるとイーグルスのサッド・カフェが聞こえてきた。アメリカンロックを流す小さなバーだった。高校時代にバンドをやっていた彼は今でもロックが好きらしい。僕の方は、最近はすっかりジャズやクラシックに趣味が移ってしまったのだが、70年代や80年代のロックは今でも懐かしい。ジャック・ダニエルのボトルをオーダーすると、曲のリクエストを聞かれたので、ステイリー・ダンをかけてもらった。

営業マンの彼はごく普通の日本のサラリーマンかもしれないが、今の僕には、彼の日常はたくましく感じられた。二児の父であり、川越に家を買って、ローンを抱えている。取引先との打ち合わせや付き合いは深夜に及ぶこともあり、最近はもっぱらカプセルホテルに泊ることが多いらしい。週末はゴルフをすることもあるが、暇を見つけてロッククライミングをしたりしている。彼の昔からの夢はログハウスでペンションを経営をすることで、既に白馬に土地だけは買ってある。

「ペンションは儲からないみたいだよ」と彼が言うので、例えばフランスの田舎では都会での生活をリタイヤしたクリエイティブな人達が、民家や農家を自分のセンスで改装して個性的な雰囲気を作っていたというようなことを話すと、ずいぶんと興味を示してくれて、将来飲み代と宿泊費を一生ただにするからプロデュースしないかなんて話にまでなった。田舎暮らしは、僕の夢でもあるので、本当にそんなことになったら嬉しい。

そんな夢みたいなことを取りとめもなく話しているうちに、時計は1時を回って、ジャック・ダニエルはすっかり空になっていた。仕事を辞めた僕のことを全く心配してくれずに、昔と同じように僕を評価してくれる彼は本当に有り難い存在だと帰りのタクシーで思った。

PS.店には置いてなかったが、ヒューイルイス&ニュースの「ビリーブ・イン・ラブ」、ホール&オーツの「ディド・イット・イン・ア・ミニット」、そしてクリストファークロスの「セイリング」は聞きたかった。
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by otschan | 2004-07-29 23:28 |