夏学期(2週目:パリ)

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パリは、普通にいるだけで、本当にリラックスできるところだと思った。別にロンドンでもよかったんだろうけど、普通に社会とのコミュニケーションがとれる。ウォーリックは本当に街からも自然からも隔離されていて、そうした人間生活の普通の営みができない。一見、それは勉強するのに最もいい環境に思えるし、実際そう感じている人もいるのだろう。だけど、いろんな快楽を覚えてしまった僕には大変つらい環境で、不安定になってしまった。結果として、勉強にも集中できないし、8月頃にはあった高いモティベーションも失ってしまった。

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パリの彼女の友人は、おおむね日本や母国にいれない(いることが楽しくない)人達が多かったように思えた。パリはそんな人達に寛大で、夢を持って、自分勝手に生きることを許している(これは勝手なその人達の思い込みの面も多いにあるのだが)というのが、彼らの主張のように感じた。僕も、日本ではそっちの系統に属するのかもしれないが、天邪鬼な僕は、彼らにそういうことを言われてしまうと、将来のプランだとか、お金の問題だとか、子供の問題だとか、年老いた親の問題とかを挙げずにはいられなかった。夢をもって、自分勝手に生きるのは、一見正しく、これはヨーロッパの啓蒙主義の一種である、「人間の開放」にも通じる面があるのだけれども、自分自身で実践していくのはいろいろと難しいなあと感じた。年齢のこともあるし、そもそも、どこでも生きていける実力や才能がないとやってはいけない。オランダ時代に彼らに会ったことや彼女との出会いが引き金になって、えいやと仕事を辞めて、英国で国際関係を学びに来たのはいいけど、予想外にいろんな壁にぶつかってしまって、結果的にはうまくいかなった。これはとても残念なことだけど、そうした決断をしたことについては後悔はしていない。きっと、どこかで役に立つこともあるのだろう。そう信じなければやっていけない。

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彼女と将来の話も出来て、パリ滞在は非常に有意義だったと思う。
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by otschan | 2005-05-26 00:57 |
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