ウェイウェイ

彼女の名前はウェイウェイ。前に紹介した食事事件の女の子で僕のクラスメートだ。上海出身で、親がお金持ちのようで、顔はじゃりん子チエに似ている。中国の高校を卒業後、九州の大学に4年間いたので、日本語がうまく日本語検定1級を持っている。「北京と上海どっちが好き」という質問に、「福岡」と答えるほど、大の日本びいきだ。ときどき日本に「帰りたい」と言っている。きれいにカットされた髪型、バーバリーのへそだしシャツ、底浅のジーンズにこじゃれたサンダルは、まさに日本人なのだが、なかなか中国人意識も見え隠れする。

例えば、先日の食事事件(サラダを3つ取ろうとして怒られた事件)の際、僕は、何の意図もなく、「他に中国人も怒られてたな」なんて言ったのだが、すぐさま、「その言い方嫌い!」(つまり中国人差別と受け取られた)と言われてしまった。中国人が食事にうるさいのは事実なのだが、国籍名を出すと差別ととられるのは、彼女の中国人としてのプライドがそうさせているとしか思えない。逆に、日本人に置き換えても、僕らはなんとも思わないけどなあ。

もうひとつ。今週は、大学主催で映画を見る機会があったのだが、正直言ってうるさかった。彼女に感想聞かれて、「映画はおもしかったけど、うるさかったなあ。」と答えたところ、「中国人は単純に映画を楽しんでいるのよ。もっと中国人から学ばなきゃあ」とのたまわれた。うーん、そうかなあ。(今度は国籍名を出さなかったぞ。)

最後にもうひとつ。授業で、税金の話が問題になった。どこの国でもそうだろうが、一般にお金持ちは貧乏人よりも多く税金を払うことになっている。それは、政府からのサービスが同じであっても、お金持ちは多く払うべきだという考えがあるからだ。これについて、高負担高福祉で有名なノルウェー人と彼女が対立した。「どうして、同じサービスなのに、たくさんお金を払わなきゃいけないの」。おーい、中国って共産主義の国じゃなかったけ?

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実感に反して、中国の国民当たりGDPがすごく低いのは、地域間で所得格差がおそろしく大きいことを表している。北京、上海、香港以外の地方の人は、移動も制限されているので(制限しないと大変なことになる)、その境遇は悲惨だ。彼女達富裕層が、外国でビジネスを学び、帰国して何をするのか。中国の行く末はまだまだ未知数だなあとしみじみ思った。
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by otschan | 2004-09-05 20:38 | こもごも
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