3週間経った。2回の週末のエクスカーション(ストラッドフォードとウォーリック城)にもいかず、がんばっているが英語の上達は、はっきり言って芳しくない。学校出たての20台前半の子供達に負けてしまうのは非常に悔しい。語学はやはり若いうちにやっておくのに越したことはないのだろう。ここに来る日本人以外の人(中国人が大半だが)のほとんどは、1回もしくは2回は海外で英語を勉強してきている。正直言ってかなり落ち込んでいる。 英語の授業は思ったよりも高度だ。10週間のコースと5週間のコースがあり、僕は後半に出ているのだが、扱うトピックスが政治・経済なので、語彙の問題もともかく、内容が非常に発言しにくいものだったりする。こちらの人はとかく白黒つけたがって、それが英語教授法の一つなのか、国民性なのかよく分からないが、例えば、移民は、その国の文化に同化すべきか、それともマルチカルチャリズムの観点から、移民の文化慣習を尊重すべきかなんて問題は、ケースバイケースとしか答えようがない。税金は、多く払うべきかどうかなんてのも、国民性によって考え方も違うでしょうとしかいいようがない。おそらく、あまり深く考えずに、何か喋ればいいのかもしれないが、僕を含めて日本人グループは、なんだか思想教育をされているようで、抵抗感がある。 英国のアカデミズムは、すごく大雑把に言って、反米、反グローバリズムで、今だに、マルクスの思想が生きている。そのエネルギーの大半は、批判をすることに注ぎ込まれていて、なんだか建設的な議論がないじゃないかと思ったりもする。そりゃあ、僕も今のアメリカにはついていけないけれど、批判だけして対案を出さないのもどうかと思う。図書館に行けば、アメリカの著名な政治学者の本があんまり置いてなかったりなんかして、いやはや、欧米なんて人くくりにはできないなと思ったりもする。 とにかく、あと2週間、本コースが始まるまで、英語の授業を精一杯やるしかないのだが、何をどう頑張ればいいのかわからない。BBCの英語は、リアルな英語とは違うし、先生は、典型的なイギリスの偏屈じいさんといった感じで、あまりこちらの問題を認識しようという姿勢が感じられない。当たり前の話だが、日本のようなかゆい所に手が届くというサービスは期待できず、優秀な人で、先生が気に入った人だけに手を差し伸べるというシステムなのだ。
by otschan
| 2004-09-05 19:37
| 悲
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